久しぶりです。
川原 号です。
お久しぶりです。最近はめっきり採取に行けてませんw現在論文的なものとそれに関する解析を4題ほどやっており手が回ってない状況です。
本日は今年の春あたりに出した3つの論文的(報文、一例報告×2)なものを紹介でもします。
まず一本、淡海生物に投稿した「オオクチバスによるビワマス稚魚の捕食事例」こちらの研究は、あとで紹介するイモリ玉研究の合間で書いたやつです。この研究は産卵時期や産卵形態からオオクチバスの被害は受けにくいと言われていたビワマスに対する捕食被害としておそらく初の確認となった報告です。ビワマスの当歳魚は冬の間、琵琶湖流入水路等で過す個体がおり、これらの環境には、オオクチバスなどの外来種も冬季の間集まる傾向にあります。これは現段階での考えですが湧水が流れる水路と琵琶湖の水温が関係してるんじゃないかなぁーと考えてます。こちらはオープンアクセスなので誰でも読めると思います。研究したい方はどうぞ。
二本目はハペ学会に投稿した「滋賀県甲賀市で確認されたヤマトサンショウウオ捕食被害例」こちらの研究はHynobius属の一種であるヤマトサンショオウウオがアライグマに襲われた可能性がある。と言う一例報告です。こちらは昨年にデータをとっていたんですが、あげる機会がなかったので、今年も軽く被害を調査して出すことにしました(今年は被害が見られなかった)。こちらは余裕があれば来年もチョロっとやる予定。
三本目もハペ学会に投稿した「滋賀県大津市北部で発見したイモリ玉についての報告」こちらの研究は、先行研究がまっっっったくなかったイモリ玉について数回の調査を行い、冬越以外にも繁殖活動の一環ではないか?との結果を示唆した研究です。そもそもイモリ玉ってなんやねん!って話ですよねぇ…イモリ玉は多数のイモリ(100単位とか)が塊になってるものです。上から見たら意外と気付かないものでして、何かしら環境に条件だったり、アイモリンやソデフリンなどのホルモンが関わってきてると思うのですが、なかなか難しい研究です。共同で研究したい方は連絡待ってますw
現在執筆中のやつは早いもので12月過ぎぐらいに一本、あとは早くても来年になると思います。英語で書かないとダメっぽいので少々お待ちください。
高知県遠征
お久しぶりです!川原です。
今回は3月2日から3月4日の3日間で行った高知県の記録です。
・3月2日
高知県にお昼頃に到着後アカハライモリのポイントへ。川は濁っており透明度はとても低い、そんな中で調査を始めると…イモリ20匹‼︎採取を続けていると…スッポン…まさかこいつが取れるとは…後で現地の方から聞いた話では、この河川のスッポンは香川県の養殖場のスッポンが放されて繁殖しているとのこと。もしかすると中国系統の可能性も… そんなこんなで初日は終了
アカハライモリ腹模様この地点の個体は背中の色も腹模様も、かなり薄く感じた。
・3月3日
この日はアカザ狙いで、広く生息しているとの情報がある川で採取。しかし、全然取れん…地元民の方から聞いた話では、雨が降るまで水がほとんど枯れていたとのこと…これは完全に日が悪かった。そんなこんなでボウズハゼ‼︎滋賀県じゃ見れんので初魚種。2種目はルリヨシノボリ以下シマヨシノボリらしいです。僕にはわからん…コイツも滋賀にはいないので、初魚種。3種目はヌマチチブ。4種目はテナガエビ想像以上にデカい!美味そう…
アカザの神は微笑んでくれなかったので、山の沢を漁りに。すると…白サワガニ!?マジかぁ数年前から見たいとは思ってたけど、まさか今とは。 そんなこんなで採取終了!
・3月4日
最終日ということで、3時間ほどしか時間がなく近場でイモリがいそうな場所をGoogle mapで軽く選定。現地に到着し、「これ時期ミスらんかったら100%おる」そう言い切れるぐらい素晴らしい環境でした。しかし、時期が悪い…農家さんと話したところ4月ごろには沢山いるとのこと。やはり私の感覚は間違っていなかった!そう嬉しく思う反面。見れなくて残念な気持ちになりながら、水路を漁っていたところ、イモリやん!最後の最後にアカハライモリを発見して非常に興奮してましたwこの地点では合計10匹を確認。
アカハライモリ腹模様1箇所目とは若干違う気もするけど…10データじゃなんも言えんなぁ
そんなこんなで3日間の採取が終了。アカザに会えなかったのは悲しかったですが、イモリに愛されていたので勝ち!高知県の方々は非常に優しい人ばかりで、アカハライモリ探しをしている途中にポンカンをくれたり、お話をしてくださったり、非常に勉強になりました。
川原は現在報文の最終調整に入っており近々発表します。暇な方は読んでみてね!
1月3日イシガメ記録(忘れてた)
あけましておめでとうございます🎉 1月3日 別件で調査地点一帯を調査していたら、イシガメとクサガメの冬眠地をたまたま発見。胴長越しに当たる軽い石のような感覚、上から足で触って見ると、イシガメの甲羅のような感覚、まさかと思いながらも網で掬うとイシガメ!!流石にまぐれだと思いながらも、調査を続けるとすぐ隣でも同じ感覚、からのイシガメ!!(Twitterで20超えてそうって言ったけど、ギリない気がする)
腹側と横側から
こんな感じでバシバシとイシガメが…(狙ってたわけでは無いが、ガサると足に当たるんです)
3個体目
4個体目
5個体目
6個体目
7個体目
こんな環境でした。探せばもっといると思いますが、本来の目的では無いのでこんな感じで。
■
11月13日
川原父:誕生日は何が欲しい? 川原号:TG6ってカメラが欲しい。 川原父:4万か良い値段するな。わかった、このカメラを使うメリットとこのカメラの利点を俺にプレゼンしろ。プレゼンして俺が納得できたら買ってやる。 と言うわけで、プレゼンして無事にカメラを買ってもらいました。感謝
11月23日
TG6を水中撮影で使って見たかったので、近場で採取できそうな場所に行ってきました。初めて行く場所でしたが、アカザ が見れるだろうと考えて向かいました。予想通り採取でき写真も撮影してみました。うーんもうちょっと上手く撮影できそうですね。今後に期待!
以上です。
11月3日 2020年度ラスト、アカハライモリ新地開拓
皆さんお久しぶりです。サボりにサボりまくっている川原号です。肌寒い時期となり生き物たちも動きが鈍くなりなってきました。
そんななか、今回もまたアカハライモリ新地開拓に行ってきました。取れる可能性はほぼゼロだなぁと感じつつ、Googleマップで目星をつけた場所に向かいました。しかし、目星をつけた場所に行くには車道を歩く必要があり、交通量を見て諦め、急遽別地点を探して向かうことになりました。
サワガニがそこら中の水路で見れるなか、アカハライモリはいない…おそらく田植えの時期にはアカハライモリが湧くのだろうなぁと感じながら探す。
山の麓の水路に到着。水深が浅くアカハライモリはいないだろうなぁと思いながら見ていると、黒い影。アカハライモリ発見!落ち葉が溜まっており、大量のイモリ。10m間に約60匹のアカハライモリを確認しました。早速採取を開始して、記録をとりました。
と言うわけで今回のアカハライモリ一部データこの地点は前々からデータが欲しかった場所なので大勝利!
今回の採取した地点は、狭い区間に大量のアカハライモリがいた事からも、冬眠地点の可能性が大きいと思います。この地点は冬場にまた観察に来る予定。
今年度は昨年に比べ、アカハライモリ採取に行く回数も増え、欲しかった地点データも結構な数集めることができました。また、撮影方法も最適解(個人的に)をみつけたので、今後は更に綺麗にデータを取っていくつもりです。2020年もあと2ヶ月となりました。今後しばらくの活動は、アカハライモリ採取(データ取り直し)とイシガメ調査と魚類採取調査が中心になりそうです。
ではでは!また会う日まで。
9月22日アカハライモリ採取記
お久しぶりです。川原号です。暑さが消えセミの鳴き声も無くなり、いよいよ秋本番に突入しました。夏の暑さの中行ったアカハライモリ採取は全て惨敗して、過去最多の連敗を味わってしまっています。
さて今回は、3日前にグーグルマップを巡回中に見つけた良さげなポイントに向かいました。取れる可能性は3割ぐらいかなぁとか思いながら採取開始。
しかし、居ない…めっちゃ良さげな環境なのにどうして…水路を見て回るもイモリの姿はなく、水が無い水路も多々ありました。(この水路絶対いると思ったのに…)
田圃を移動しながらその都度水路を見ていくと、休耕田を見つけました。この近くならいるだろうと思い近くの水路を漁ってみる(水路)。水が濁ってて底が見えないので泥ごと掬うと、よっしゃ!アカハライモリや!その後もアカハライモリが取れる取れる。泥ごと掬うと上陸間近の幼生も大量に採取できました。こんなに幼生が固まって見れる場所はあんまり経験したことがなかったので非常に良い経験になりました。そんなこんなで、アカハライモリは51匹採取記録できました。
採取できたアカハライモリの腹模様の一部データです。今回の採取では雌個体が12匹で、雄個体が39匹とデータに大きな差が生まれてしまいました。上の画像は雌12個体と雄12個体でなるべく全ての腹模様がカバーできるように選定したつもりです。全体的に赤い部分が多く、腹模様としては予想通りの模様でした。黒い模様がほとんど無い個体も多く採れ、この地域らしいなぁと感じました(川原号が一番好きな模様の一つ)。
今回行った地点では、この休耕田横の水路だけでアカハライモリを確認することができました。他にも生息に適してそうな水路はあったんですが何故か全くいませんでした。生息密度は非常に濃いように感じたのと全体的に大型の個体が多かったですね(雌の12cmが最大)。
ではでは!
8月23日アカハライモリ探し(惨敗だが勉強になった)
皆さんお久しぶりです。川原号です。
今日は前々から探しに行きたいと思ってた場所にアカハライモリ狙いで採取に行きました。正直採取できるかはビミョーって感じでした(採取できてない)。こんな感じの場所。割と上流
現地に着き採取を始めるも、「まじでおらん…カエルしかいない…」そんなこんなで1地点目諦めて2地点目に行こうとした時、近くの家で洗濯物を干してたお婆ちゃんに声をかけられました。お婆ちゃん:「なんかとれとるか?」 川原:「アカハライモリ探してるんですけど見つからなかったんですよ」お婆ちゃん:「うちの溜池に居ったと思うけど見てくか?」 優しさを感じました。お婆ちゃんが畑の柵を開けてくれて、奥の溜池まで案内してくれました。結果としてはアカハライモリは居ませんでしたが、モリアオとシュレが産卵に来るそうで、その時期に来たら居るとのこと。また来年おいでと、お別れして2箇所目に向かう途中。黒い蛇!?そうカラス蛇がいたんです。
・シマヘビ黒化個体2年前に初めて黒化個体見たとき採取できなかったので、今回採取できて大満足。この写真撮った直後口開けて突っ込んで来たw
2箇所目も惨敗して、農家の方に二度話しかけられ、アカハライモリの話をするも最近は見ないとのこと。
諦めて3箇所目に行く途中で三度農家の方が「なにとってるん?」と話しかけてくれました。アカハライモリを探している旨を伝えると、近くの休耕田で去年2匹捕まえたと情報をくださいました(今年は見てないそう)。急いでその地点で採取したんですが、アカハライモリ採取ならず、オタマジャクシと水生昆虫はいっぱいいたんですが…水位が低すぎた気もするので、時期が遅かったかも知れませんね。コオイムシ
その後も数カ所回ったんですがアカハライモリ採取できなかったので、諦めて河川で採取。タカハヤしかいないぜぇ
こんな感じで今回の探索は以上です。アカハライモリに関しては見事に惨敗でしたねwこの地域一帯はアカハライモリの個体数がそもそも少ないのと、生息地がかなり局所的になってる事が考えられます。今回行動する中で合計5人の農家さんに声をかけて頂きました。本当にありがとうございます。とても優しさを感じました。農家の方との会話で印象深かったのは、この地点、かなり山奥なのにイシガメが生息しておらずクサガメしかいないとのこと。あと夜中にアライグマが屋根裏でうるさいとも言っておられました。
ここ最近アカハライモリ採取失敗ばっかしてますわw時期の関係もあると思いますがなかなか上手く行きませんね。あと滋賀県の優しさにも触れる事ができて非常に嬉しかったです。
ではではまた会う日までぇー( ^ω^ )